老眼とは

年齢が上がるにつれて近くにあるものが見えづらくなってくる現象のことを老眼といいます。老眼は、「老視」や「調節障害」とも呼ばれ、基本的には誰もがなりうる症状であると考えられています。実際に老眼の症状が現れはじめるのは、40代前後と言われていますが、若い頃から目を酷使し続けていると自覚症状はなくとも早いうちから症状が進行している場合もあるようです。

老眼の症状の要因は、目の中の水晶体と呼ばれる部分が弾力性を失ってしまうことによります。目の水晶体が弾力性を失ってしまいますと、物を見る際に調節機能がうまくいかなくなってしまいます。水晶体は、遠くを見たり、近くを見たりする際に、目標となる対象物にピントを合わせ、よく見えるように調節する役割を担っています。テレビを長時間見続けたり、本を長時間読み続けたり、同じような距離にあるものをずっと見続けていると目が疲れてしまうことがよくあります。そういった際に、急に対象物から離れたところにあるものや、近くにあるものを見ようとしても目がかすんで一瞬よく見えないことがありますよね。こういった症状は、同じ距離のものを見続けたことによる、ピントフリーズという現象です。このように、若い世代の方でも長時間にわたってパソコンでお仕事をされたり、本を読み続けられたりした際に、似たような経験があるのではないでしょうか?

また、老眼の場合、明るいところではなく、特に薄暗いところで目がかすんでものが見えなくなるといった症状が現れやすくなりますので、夜暗くなってから外で作業をされることが多い方は特に注意をしていただきたいと思います。

 老眼の場合は、遠くは見えても近くが見えにくい状態になりますので、新聞や雑誌、本などの細かい文字を読もうとした際に紙面から顔や目を遠ざけることによって文字が見えやすくなることがよくあります。最近新聞を読むときに新聞を遠ざけて見るようになったという方は、老眼の兆候が出始めていると考えることができます。

遠くは見えても近くはよく見えないという老眼の症状はとても厄介で、老眼を矯正するためのメガネをかけると、今度は遠くが見えづらくなってしまうのは困ったものです。ですので、老眼鏡は新聞や本など近くのものを読んだり、見たりするときにだけかけるという方が多いのです。ここでは、老眼の進行を抑制するためにはどうしたらよいのかということについて私が調べたことをお話していきたいと思っています。参考にしていただければ幸いです。