モノビジョンとは?

モノビジョンとは、主に近くを見ることができる眼と遠くを見ることができる眼を意図的に作り出す治療法のことを言います。老眼などで遠くを見ることができても近くが見えづらくなってしまわれた方に手術などの治療によって、片方の眼は近くが見えるようにして片方の眼は遠くが見えるようにすることで、両方の眼を治療するのではなく、片方ずつに役割分担をさせるようにする、という治療法になります。片方の眼は近視の状態を残し、片方の眼は近視の状態を治療することによって老眼が進行しても近くも遠くも見ることができるようにすることがモノビジョンの目的になっていると考えられます。

特に老眼の起こりうる年齢の方がレーシックによる近視治療を受けた際に、今まで感じなかった老眼の症状を強く感じてしまうことがあります。こういった際にモノビジョンを利用する場合があるようです。モノビジョンになるように治療をした場合には、片方の眼の近視は残したままで、片方の眼は遠くを見ることができるように治療することになりますので、老眼鏡をかけなくても対象物が遠くにあっても近くにあっても見ることができる状況を作り出すことができると考えられています。欧米諸国では、モノビジョンになるように進んで治療をするお医者様もいらっしゃるようです。モノビジョンは老眼でお悩みの方には向いている治療法であると言われていますが、片目ごとに役割分担をさせることになる分、眼が疲れてしまいやすくなってしまうなどといった問題が生じてしまうことも考えられますので、治療前にはしっかりと担当のお医者様とご相談をしてみていただきたいと思います。

 モノビジョン法で治療をした場合、眼によって見える範囲が異なるために慣れるまでにしばらく時間がかかるとも言われています。また、片方の眼は遠くが、片方の眼は近くが見えやすくなるように治療することになりますので、対象物を立体的にとらえる力が低下してしまうことも考えられます。自動車の運転をされることが多い方や何か細かい作業などをする機会の多い方などはモノビジョンの治療を行われる前にしっかりとお医者様にご相談をされておかれることをおすすめしたいと思います。