老眼になってしまった場合、手術以外に回復の方法は無いのでしょうか?

老眼は一言で言うと、老化により水晶体が弾力性を失い、ピント調節機能が衰える現象です。老化現象の一つであり、誰にでも平等にやってくるものです。

手術はリスクを伴うので、老眼治療のためだけの手術は、あまり行われていないようです。

レーシックの欠点を補完する目的でCKやモノビジョンがあり、白内障手術の代替として遠近両用眼内レンズがあるとお考えになられるのがよろしいかと思います。
http://rougann.com/recovery-thinking.html

費用の問題もあります。老眼は病気ではないため、上記手術は保険が効かず自由診療です。先ほど紹介した遠近両用眼内レンズは数十万の費用がかかります。リスクと費用を考えると、老眼鏡で解決する人が多いのも頷けます。

手術以外に回復の方法は無いかというご質問でしたね。

手術をしないまでも、調節訓練によって調節能力を高めることで、改善することも可能でしょう。アンチエイジングが老眼の進行を食い止めるのに効果的だという話もあります。

近視予防でも眼鏡に頼らないことが重要なポイントで、老眼も必要以上に老眼鏡に頼ることは、調節能力の低下につながるのではと考えています。

アンチエイジングによる老眼の予防については南青山アイクリニックの坪田医師が書いた「老眼をあきらめるな! ― 目からはじめる不老の医学」がわかりやすいです。

以上のことから、現時点で老眼の進行を緩やかにするのは、調節訓練とアンチエイジングといえそうです。

一生付き合っていく眼を大事にしていきましょう。